日本でも水面下で増えているエグゼクティブ・コーチのニーズ


エグゼクティブ・コーチングとは

エグゼクティブコーチングとは、「企業経営者との1対1での対話を通じて、経営課題の解決の支援をするサービス」のことです。これまでは欧米ではある程度普及していましたが、日本ではおそらく一部の大企業の経営陣しか利用してこなかったサービスかと思います。経営コンサルタントが企業に提供するソリューションの1つで、わずか90分程度の対話でありながら比較的高額を頂けるサービスでもあります。ただ、それだけの価値ある対話を提供できるようになるには経験も必要ですし、それなりの準備も必要です。対話する相手との相性もあるため、大きく普及してこなかったのかも知れません。
ビジネスコーチングという場合もありますが、ビジネスコーチングという表現は社内の上司先輩が部下後輩の主体性を伸ばす人材育成手法のことを指している場合が多いため、経営者が対象でビジネスの課題をテーマとしたエグゼクティブコーチングとは異なります。また一般的コーチングのように個人を対象に人間関係の課題などをテーマにしたコーチングとも異なります。

顧客にとって、PDCAサイクルの“質とスピード”が高まることは大きな価値

エグゼクティブコーチのスキルが高ければ、経営者との1対1の対話を通じて、経営者自身が行うべき意思決定と行動が促され、マネジメントサイクル(RPDCAサイクル)の“質”が高まると同時に“スピード”が上がります。経営者の日常は意思決定の連続であり、自分の意思決定が企業全体の業績に大きく影響する、ということを経営者ご自身が一番よく知っています。その意味で、エグゼクティブコーチを活用したことのある経営者は、月1回程度はエグゼクティブコーチと対話したいというニーズが小さくないのです。

小規模法人経営者にもニーズが拡大している

最近は小規模法人の経営者がエグゼクティブコーチングを受けることが水面下で増えているようです。水面下というのは具体的な統計があるわけではなく、オープンになっていないため、どの程度拡大しているのか推測に過ぎないという意味です。ただ、小規模法人の場合役割分担できる人が少ないが故に、多岐に亘る業務の整理がつかずに思考が回りにくくなったり、固定観念や先入観でいびつな優先順位付けになりがちな経営者にとって、エグゼクティブコーチングとの対話は大きなニーズがあることは推察できます。

エグゼクティブコーチはビジネスの課題解決に繋がる対話をすることが不可欠

対話のテーマが“ビジネス”ですので、一般的なコーチングのように個人的な悩みをテーマにするわけではなく、また主体性・自律性を伸ばすことが目的ではありません。もちろん経営者も人間ですのでかなりパーソナルな課題が話題になることは当然ありますが、そこに目的をシフトして対話をしても、ビジネスの課題解決に繋がらなければほとんど場合満足して頂けず、続けてオーダー頂けることはないと思います。相手の事業そのものについては詳しくなくても、普遍的なビジネスリテラシー(例えば戦略やマーケティング、財務、人材マネジメントの基本的な理解)がなければ、経営者の課題を理解できないでしょうし、解決に結びつく適切な“質問”ができません。問題は、相手の状況を部分的に確認しただけで勝手に決めつけてしまい、それを前提に対話の流れを決めてしまうことです。ある企業のケースを読み、問題解決策を各自検討したものを見せ合ってみると、ご自分の固定観念や先入観が浮き彫りになるものです。人間誰もがこれまでの経験・体験から様々な先入観・固定観念を持っています。大事なことはそれに早く気付いて、視野を拡げてもう一度その状況を捉え直してみる、という柔軟な姿勢です。(次回に続く)


お知らせ

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