最近、ネット広告で「コンサルタント募集」という求人を見かけることが急増しているような気がします。私が意識しているから目にとまりやすいのかも知れませんが、一体どんなコンサルタントを募集しているのだろうかといくつか見ていたら「リスクコンサルタント募集」という記事があり、求人詳細の欄を読んでみると損害保険のセールスのことでした。また「人材コンサルタント募集」という求人も、詳細欄を読んでみると人材紹介(マッチングサービス?)の仕事でした。
 学生の就職希望ランキングの上位にコンサルタント会社がズラッと並ぶ時代なので、「コンサルタント」という表現を使うほうが目に留まりやすく、たくさんの応募を集められるだろうという意図があるのかもしれませんが、採用するまでの過程でいずれ説明することになるはずなので、プラスの効果があるのでしょうか。ここ数年、新入社員が入社数カ月で離職する企業が増えており、その要因としてZ世代の特徴だという文脈で語る人も多いのですが、誤解を承知で求人投稿する企業が増えていることも一因のように思います。
 コンサルタントとは唯一絶対の定義がない言葉とはいえ、顧客の課題解決を支援する仕事を指していることは共通理解されている言葉だと思います。保険を販売して対価を得るならセールスという表現を使うほうが誤解なく伝わるにもかかわらず、聞こえがよい名称に変更して求人する企業姿勢にはよい印象を感じないのは私だけでしょうか。
 保険のセールスも人材紹介業も素晴らしい仕事です。聞こえのよい名称に変えて求人するのではなく、堂々と存在意義をアピールして求人するほうが、企業にとっても転職する若者にとってもよい結果を生むと思います。